ハギスを追え!@スコットランド
スコットランドなんて国、ヤツと出会って一週間位してから「あぁ、丘の上の王子様のいる所だ」とキャンディ・キャンディが浮かんだ程度でなーんにも知らなかったワタシなので、勿論ハギスもまるで知りませんでした。
ハギス(haggis)ってのはですね、ネッシー同様スコットランドにだけ生息する伝説の生き物なんですよ。
Haggis Hunt 2003/04 - The Great Scottish Haggis Hunt - webcams in Scotland
こんな地元大手メディアサイト でウェブカム構えまくってスコティッシュ達も一生懸命ハギスを探してます。
幸運な事にワタシは捕まえたその幻のハギスを召し上がる事が出来ました。 お肉は若干臭みがあるものの、スパイスなんかがいい具合に混ざり合っててそこそこいけます。 ワタシは下戸なのでダメですが、お酒好きなら一緒に食べるとより美味しいのかもしれませんね。
…ってのは勿論嘘八百で(あ、いや、味まで嘘とは言いません。 好き嫌いは分かれると思いますけど)、ハギスはスコットランドの伝統料理の一つなのです。 羊のひき肉、内臓とオートミールやスパイスを混ぜて羊の腸に詰めた腸詰で、腸詰とは言ってもウィンナーやソーセージとは違い、皮(あ、いや、腸)ごとじっくりグリルした後、中身だけを写真の様に皿に盛って頂きます。 臭み消しの為かスパイスは確かに若干きつめなので、ソイツを付け合せの野菜と一緒に口に入れて丁度いい具合になります。
同じ UK とは言え歴史的に見て未だに仲の悪いイングランド人からは「スコットランド人は羊の臓物なんか食う卑しい奴ら」なんて、けなし合いのネタにもよく持ち出されるそうです。
とは言えハギスについて知らないのは全く恥ずかしい事じゃないらしいです。 なんせスコットランドやらアイルランドを先祖の地とするアメリカ人でさえよく判ってないらしい…というか、例の伝説の生き物説を信じていたりするらしいです。
BBC NEWS | Scotland | Tourists dream of hunting haggis
(ハギス狩りを夢見るツーリストたち)A third of US tourists who were quizzed about their trip to Scotland said they believed the haggis was a creature.でもって、ハギスメーカー(そもそもここがそんな調査をしたらしい)の Anna さん曰く、スコットランド旅行について尋ねられたアメリカ人旅行者の3番目に多かった答えは「ハギスは生き物だと信じてた」だった(超テキトー意訳w)
"However, instead of hunting haggis we'd encourage tourists to attend haggis tastings or order the dish in one of the country's fine restaurants."…って、優しいような商売上手なような…だけど、そんな観光客を、ハギス狩りのかわりにハギスの試食会に参加してみたり、国内の素敵なレストランで一皿注文してみてね、って元気づけてあげるのよ(同上)
まぁ、上の Scotsman のサイトみたいに、当のスコティッシュ達が率先して(国を上げてって言ったって過言じゃないかもw)ハギス伝説ジョークを流布してるんだから、騙されてもしょうがないですわな。
良くも悪くも訳のわからんジョークが好きな人たちだと思います。 嫌いじゃないけどね、そういうの。