カモメはカモメ
海に行くのはレジャーでしかありえなかった環境で生まれ育ったワタシにとってカモメってのは、時には陽気な、はたまた時にはロマンやら哀愁たっぷり、という、とりたてて悪いイメージのない鳥だった。
ヤツと知り合い、初めて一緒に訪れたスコットランド南西部。 あんまり海って印象もなかったけど、英国自体が日本同様四方八方海に囲まれてる訳で、内陸部は定かではないが、カモメが市街地にまで姿を見せている。 「わーカモメ、きゃっ! 逃げないで」なんて言いながら撮ったのがこの写真@初スコットランド(笑)。
しかーし、その後何度か向こうに滞在して判った事は、カモメっていうのはそんなにロマン溢れる鳥ではないって事だった。 ヤツの住まいは車で…そうだなぁ…15分~20分行けば海と川との合流地点が見られる場所。 海に近いと言えば近いが微妙な距離。 ある日近所のコンビニに買い物に行くとゴミ箱を荒す(っていうかこれはイングランドもそうだったけど、イギリスってどこもゴミの収集遅くないっすか? 収集車が午前中に来たのを見たことがない)カラス…あれれ? 黒いに混じってゴミ奪い合ってる薄汚いグレーの鳥って…? カモメじゃんか! そう、あっちではカラスと並んでゴミ荒らしをする害獣だったんですね。 なんだかがっかり。
【追記】この記事書くにあたってヤツにもカモメについて聞いてみたら、以前、あまりのカモメの蛮行に腹を立て、街中で猟銃構えてカモメ狩りをおっぱじめた2人の男がいたそうだ。 成果はカモメに当るより先に車に当る確立の方が多く(あたぼう)、結局は警察に捕まったそうな。
そんな話を聞いたのでどこかに記事残ってないかなぁ、と思ったけど、該当記事は見当らなかった。その代わり(古いけど)、
BBC News | UK | Gulls are gonna get you カモメはあなたを狙ってるスコットランドではなくイングランド南西部で、カモメに突っつかれて殺された犬をはじめ、攻撃的になるカモメ問題について語られている。 どうやら原因のひとつは観光地での無責任なゴミ投棄などで増えすぎたせいでは?とかいう方向に行っていて、挙句に「Feed me(餌くれ)」と書かれたカモメの写真でしめくくっている。(相変わらず超テキトー意訳&要約)
想像以上に凶暴な鳥だったんですね、やつら。 でも無責任な餌やりで人をも襲う様に…って、日光あたりの猿とか思い出してしまいました。 日本でも海際だったりするとそんな感じなのかしら? まぁ、勝手にカモメ幻想を作るのも人間、勝手に愛でるのも人間、でもって勝手に幻滅してるのも人間で、カモメはやっぱりカモメとしてたくましく生きてるだけなんだろう。
それでもまだまだ滞在日数の少ないワタシにとっては向かいの屋根にとまったりしてるカモメは、未だにちょっと目を引く存在、かな? でも餌はやらないよーだ!