いんたあねっとを教えることの危惧
about あたりでもちらりとは触れてますが、限りなく似非な雰囲気でありがながらもパソコンインストラクタなんかもやりつつご飯を食べているワタシ。 大抵の講座ではメインの講師が教壇に立ち、1~2名のサブインストラクタが実際操作をする受講生のサポートなんかをする。 ワタシは普段、サブの方を担当している。
アンタもメインやりなよ、もう充分出来るでしょ?(メインの方がカネもいいし)なんて時折言われたりもするけど、ワタシにはサブが合ってる。 向上心がない訳でも自信がないからでもなくって、講義が理解不能で付いていけずに困ってる人の理解を助けるのが好きなんだと思う。 だってさらさらさら~と立石に水みたいなメイン講師の講義とテキストだけで理解出来る人なんてきっかけさえあれば後は自力でやっていけるし。
メインを努めるインストラクターの先生達は実に色んな方がいる。 教えるのの超ベテランからテキストをただ朗読する人。 まぁどの人も勿論ワタシみたいに見た目も中身もすちゃらかな人はいないし、パソコンやソフトの操作なんかはほぼ全員ばっちりだ。
だけど最近、超初心者さん達に文字通りの「はじめてのインターネット」を教える講座でセキュリティオタクのワタシとしては、結構色んな懸念が渦巻いて来た。
インターネットの講習では、セキュリティ+ネチケットなどの操作以外のネットをするに当ってのココロガマエ的なカリキュラムも「一応」必ず入っている。 が、テキスト上もその項目は操作説明ではないが故に突如字詰めで恐らく皆、脳内読み飛ばしをするであろう上に、それぞれのメインのインストラクタさんの知識に基づくセキュリティ関連の講義を後ろで聞いていて、「うんうん」とうなずけないだけならまだしももっといい加減な説明とか、過去の遺物みたいな対処方法でやり過ごしてしまう説明とか…がたまに、ではなくほとんどだったりする。 余程の時は話の流れのついでに遠まわしに「先生はもしかしてご自宅はマックがメイン機だったりします?」なんて確認したくなってしまう。 (でも自宅でマックでも講義としてはしっかり教えてる人もいるのにね) っていうか、もっと乱暴に腹の中を言うと、時折メインの先生突き飛ばして変わりに熱弁振るいたくなってきたりもする(笑)。
(こんなの一緒にやってる人にみられたら、「だったらお前やれや! 出来もしないくせに」って言われちゃうんだろうなぁ)
しかも、通常の操作手順とかの時なら、仮にメインの説明が間違った方向にいっても、後ろからこっそり全受講生に正しい操作を説明して回ったりも可能だが、完全に「話す」と「聞く」という体勢に入ってしまうセキュリティの講義中はワタシとて手も足も出ない。
便利さや楽しさ先行で、しかも大抵は自己流でネットの海に放り出されるユーザー達。 そんな中、多少なりとも勉強しようって思ってる、しかもこれからパソコン活用しようとしている人の来るパソコン講座。 そんな人にはきちんとした知識を教えてあげたいし、逆に無知から来る無駄に煽られる恐怖心も取り除いてあげたいって思ってる。 元から結構セキュリティオタクは自覚も自認もしているワタシとしては、別にそれが目的でこの仕事を始めた訳ではなかったのだけど、そんな風に、特にパソコン初心者さん達へのセキュリティ意識の底上げも出来るといいな、なんて夢見てるトコロもあった訳なんだけど、正直、教える側の意識の底上げが出来ない事にはそれも無理な話なんだな、という現実が見えるばかり。
というか、教える側だけでなく派遣する側・テキスト供給側にも実はセキュリティ意識の薄さを感じたりしているのも事実。 必要書類の添付ファイルが今時 .exe な自動解凍データになってたり、ワードやエクセルの生データですらフツウにウィルスに拡張子騙られる時代だというのに…。
何だか誰にどこまでを期待すればいいのかな? わかんなくなってきた。 若干無力感。
なんて、文句ばっかり言ってても仕方がないのでココで細々とワタシなりのセキュリティカテゴリなんかもやってこうと思ってます。
・・・すんごいな、今日は一気に4エントリも書いてしまった。