browneyes

ここ３年くらいの間に行った旅行のうち、２回が台風のお陰で妙な体験をせざるを得ない状況になった。

１つ目は１０年近く振りの常夏のグアム～～～！
…の筈が、到着翌々日、グアムで２０ウン年振りという巨大な台風の直撃が待っていたのである。
着いたのは午後、前日に既に来ていた友人に車で迎えに来てもらい、そのまま小１時間ほど遠回りドライブしつつ、日も暮れてしまったので宿へ向かう。　南の島らしい青空を眺めたのはその１時間だけだった。

翌日はまだ台風は上陸していないものの、曇天。　しかも、グアムに行きつつも、海岸部ではなく、山間部にあの横井さんの洞窟を見に行ってしまい、トロピカルムードはドコへやら。　まぁ、ジャングルムードは満喫出来たけど。

そして台風上陸の３日目。　昼過ぎまではまだ大丈夫だったものの、どうも周りも上陸に備えての買出しとかしてるし、宿泊先も多くの日本人が泊まってる食事付きのホテルではなく、素泊まりホテルだったので、うちらも食料品、買い込んでおくか…と、スーパーへ買出しに。　…なんか、通りの商店の大半は既に思いっきりシャッター下ろしてる。
買出し先のスーパーに行く頃には遂に雨も降り始め、風も吹き出した。　急げ。

宿に着いた頃には風もかなり強くなり、窓やら屋根やらバングバングいってた。
窓の外では、椰子の木が風になぶられてほぼ横向いてる。
これはこれでなかなか見れない光景、と、カメラを抱えて外に出るも、外一面が雨プラス物凄い水蒸気に煙って撮影不能。
なんだー、グアム来てホテルでテレビ見るだけかよ…と思ったのもつかの間、テレビに大きな波線が、そしてふっつりとテレビも部屋も真っ暗闇に。　停電だぁ。

仕方がないので寝る。　文字通り他にする事がない。

起きると、少し先に起きたらしい友人の姿が見えない。　どこよ？　あぁ、トイレか。
「水、出ないよ」
…えっ？　シャワー使えないの？　って、いや、それよりトイレ流せないってコトね…。
（￣ー￣；）
「さっきホテルの人が来て、“外にトイレ流し用の水、廊下にバケツで置いてありますから”だって」

とりあえずココまで悪いコンディションのホテルにいるよりは設備のよさそげな、日本かと思うほど日本人観光客と日本人観光客向け施設満載のエリアに行ってみよう、と、無残な椰子の実と葉っぱの散らばる駐車場から車に乗り込む。　カーラジオで、グアム全土の半分くらいが停電と、水道管の破裂による断水に見舞われてるらしい事を知る。
わざわざ出向いた日本人エリアも停電らしく、せっかくちょっと高めのレストランに入るも、クーラーなし。

で、後半３日間、電気は途中で復旧するも、水道はかなりやられていたらしく、風呂なしでくっさいまま帰国に至りました。
まぁ、普段のグアムは既に、観光客ナイズドされすぎた人工的なリゾート地なんだけど、ちょっぴり未開の南の島に流された様な気分になれて、それはそれで楽しみました。

後日談としてはそのでっかい台風、帰国した翌週、生きのいいまま日本に上陸しました。　同じ台風に再会するとは…。　とほほ。

２つ目はイギリスの友人を訪ねに行く時。　成田でチェックインカウンターに並んでいると、ＢＡの職員が並んでいる人、一人一人に紙を配って歩いてる。　なんだろうと読んでみると、「台風の為、飛行機が予定の時間に飛ばない可能性があります」
あああ、やなカンジ。

心配しつつ、自分の順番が来てチケットを見せると、「お客様のお乗りになる予定の便は危ないですね～。　一つ前の便に空がありますからそちらで行かれてはどうですか？」
うあー！　そうなの？　ヒースローで乗り継ぎ待ってもいいから変える変える！

…という訳で、乗る前にちょっと冷や冷やしただけで、実質問題はなかった。　ヒースローで暇持て余したけど。

そもそも何でこんな話を今？

３０日にニューヨークに行く予定なんですよ、今。
そして、それを台風１６号が虎視眈々と狙ってる…。
ワタシが呼んでるのか？　呼んでねーよ、あっち行け！　しっしっ！